メールサーバーのインストール・設定

最新情報:2005/03/15 postfix 2.3 がリリースされました
      :2006/03/21 qpopper4.0.9 がリリースされました
1:Postfixのインストールと設定(SMTPサーバー)
2:qpopperのインストールと設定(POPサーバー)
3:不正リレーテスト
4:IP変更について
5:書籍案内

以下この文字色はコマンド入力です。
またこの色はコメントなので入力は不要です。
ドメイン名をexample.comと表記します。
1 Postfixのインストールと設定(SMTP)
   Postfixを使用する場合はMTAをPostfixに変更して下さい
   変更方法はX−Windowを御覧下さい 2003/08/17
   Postfixをここからダウンロードして下さい。postfix-2.0.9.tar.gz/2003/04
   ここもとりあえず /usr/local/src 等にダウンロードする。
   新規にインストールする場合
    # cd /usr/local/src
    
# tar xvzf postfix-2.0.9.tar.gz
    
# cd postfix-2.0.9
    
# make
    
# su
   Postfix のインストールやアップグレードをするために:
   他のユーザアカウントが使用していないユーザIDとグループIDを持った
   ユーザ "postfix" を作成します。できればこれは誰もログインできない
   アカウントにします。このアカウントにはログインシェルや
   ホーム ディレクトリは必要ありません。

    以下の項目に番号が有る物はユーザーIDを示す(500番以降を使用)
    当然ですが使用している番号は使用してはいけません。
    (500番からLinuxユーザー番号として順次使用されます。)
   ユーザーとして登録します
   RedHatの場合はすでに登録されいおります。
   useraddでpostfixを追加する
    postfix:*:12345:12345:postfix:/no/where:/no/shell
   注意: "postfix:" の前に空白を入れてはいけません。

   次のようなグループが /etc/group にあることを確認します。
   RedHatの場合はすでに登録されいおります。
   #
vi /etc/group
   postfix:*:12345:      
←無い場合は追加します。
   注意: "postfix:" の前に空白を入れてはいけません。
   他のユーザアカウントに使われていないグループ ID を持つグループ
   "postdrop" を作成します。postfix ユーザアカウントにも使われては いけません。

   
postdrop:*:54321:   ←無い場合は追加します。
   注意: "postdrop:" の前に空白を入れてはいけません。

   次のようなエイリアスが /etc/aliases にあることを確認します。
   RedHatの場合はすでに登録されいおります。
   # vi /etc/aliases
   postfix: root      
←無い場合は追加します。
   注意: "postfix:" の前に空白を入れてはいけません。

   # make install     ←新規インストール時
   # make upgrade    ←アップグレード時
   注意:アップグレード時は /etc/postfix/main.cf が無いと出来ません。

   新規インストール時は下記を要求されます(メッセージは省略しております)
install_root:                    既定値

tempdir:                      既定値

config_directory[/etc/postfix]:        既定値

daemon_directory[/usr/libexec/postfix]:  既定値

command_directory[/usr/sbin]:        既定値
rpm版がインストールされている場合は[/usr/local/sbin]

queue_directory[/var/spool/postfix]:    既定値

sendmail_path[/usr/sbin/sendmail]:     既定値
rpm版がインストールされている場合は[/usr/local/sbin/sendmail]

newaliases_path[/usr/sbin/newaliases]:  既定値
rpm版がインストールされている場合は[/usr/local/sbin/newaliases]

mailq_path[/usr/sbin/mailq]:         既定値
rpm版がインストールされている場合は[/usr/local/sbin/mailq]

mail_owner[postfix]:              既定値

setgid_group[postfix]:             既定値

manpage_directory[/usr/local/man]:    既定値

sample_directory[/etc/postfix]:      既定値

readme_dirctory:               既定値

   Postfixの設定は、/etc/postfix/main.cf を編集します。
# ホスト名の設定
#myhostname = host.domain.name
myhostname = xxxx.example.com   xxxは指定のサーバー名

# ドメイン名の設定
#mydomain = domain.name
mydomain = example.com

# メール送信の設定
#myorigin = $mydomain
myorigin = $mydomain

# メールの受信の設定
#inet_interfaces = all
inet_interfaces = all

# メールの最終目的地とみなすドメイン名の指定
#mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, $mydomain
mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, $mydomain

# リレーを許可する対象を指定
#mynetworks = 192.100.189.0/28, 127.0.0.0/8 
mynetworks = 192.168.0.0/24, 127.0.0.0/8

# aliasesファイル・データベースの指定
#alias_maps = hash:/etc/postfix/aliases
alias_maps = hash:/etc/postfix/aliases

#alias_database = hash:/etc/aliases
alias_database = hash:/etc/postfix/aliases


# MailBoxを指定 '03/07/06
#mail_spool_directory = /var/spool/mail
mail_spool_directory = /var/spool/mail


   postfixの起動
   # /usr/sbin/postfix start 又は/usr/local/sbin/postfix start
   又はpostfixの再起動
   # /usr/sbin/postfix reload 又は /usr/local/sbin/postfix reload

  何か問題が有った場合は以下を実行し間違いが無いか確認
  して下さい。
  #
postconf -n
  設定内容が表示されます(大文字、小文字、綴り等の確認)

   これでメールが送れます
   CGIでの sendmail パスは以下です。
   /usr/sbin/sendmail 又は/usr/local/sbin/sendmail
 
  参考サイト Postfixのページ パソコンおやじ その他
 
2 qpopperのインストールと設定(POP)
   qpopperをここからダウンロードして下さい。qpopper4.0.5.tar.gz/2003/04
   ここもとりあえず /usr/local/src 等にダウンロードする。
    # cd /usr/local/src
    
# tar xvzf qpopper4.0.5.tar.gz
    
# cd qpopper4.0.5
    
# ./configure
    
# make
    # cd popper
    
# su
    # cp popper /usr/local/sbin    ←popperを/usr/local/sbin/にコピー

  qpopperを自動起動する為の設定
  /etc/xinetd.d/ にpopper というファイル名で作成します。
  サービスで xinetd を再起動するかパソコンを再起動すれば自動起動します。
service pop3
{
    disable   = no
    socket_type =stream
    wait     = no
    user     = root
    server    = /usr/local/sbin/popper
    server_args = -s -R
    only_from  = 127.0.0.1 192.168.0.0/24
}
   only_fromでこのサービスへのアクセス制限をしています。
   これを書かなければ、外部からでもアクセスできます。
  参考サイト パソコンおやじ その他
 
3 不正リレーテスト  2003/10/25
  自宅でメールサーバーを立てた場合の注意としてSPAMに攻撃されない
  ようにリレーテストを行って下さい。

   # telnet relay-test.mail-abuse.org
   Relay test: #Test 1
   >>> mail from: <nobody@mail-abuse.org>
   <<< 250 Ok
   >>> rcpt to: <nobody@mail-abuse.org>
   <<< 554 <nobody@mail-abuse.org>: Recipient address rejected: Relay access denied
   >>> rset
   .
   .
   Relay test: #test 19
   >>> mail from: <postmaster@使用しているプロバイダ名>
   <<< 250 Ok
   >>> rcpt to: <nobody@mail-abuse.org>
   <<< 554 <nobody@mail-abuse.org>: Recipient address rejected: Relay access denied
   >>> rset
   <<< 250 Ok
   >>> QUIT
   <<< 221 Bye
   Tested host banner: 220 mail.psg.jp ESMTP Postfix
   System appeared to reject relay attempts
   Connection closed by foreign host
   #
   と19のテストしてくれ最後にConnection closed by foreign hostが
   表示されればテストに合格した事になります。
 
4 IP変更について 2004/11/03
  動作していたメールサーバールータのIPを変更した場合
  例 192.168.0.1 <-> 192.168.1.1
  メールの送信が出来なくなりますので該当する方の為に
  (HostName not found error)

  以下のファイルを変更後IPに修正して下さい。
  /etc/hosts
  192.168.*.*(サーバーIP)  domain名

  /etc/resolv.conf
  nameserver 192.168.1.1 <-> 192.168.0.1

  /var/spool/postfix/etc/resolv.conf
  nameserver 192.168.1.1 <-> 192.168.0.1
 
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