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1:ハードウェア要件 |
2:インストール関連の記事 |
3:全般的な記事 |
4:パッケージの変更 |
5:カーネルの記事 |
次の情報はRed Hat Linux 9を正しくインストールする為に必要なハードウェア の最低必要条件を提示しています:
CPU:
- 最低限: Pentium-class
- テキストモード用推奨: 200 MHz Pentium-クラス又はそれ以上
- GUI画面用推奨: 400 MHz Pentium II 又はそれ以上
ハードディスク容量(注:ユーザーデータ用には追加容量が必要になります):
- カスタムインストール(最低限): 475MB
- サーバー(最低限): 850MB
- パーソナルデスクトップ: 1.7GB
- ワークステーション: 2.1GB
- カスタムインストール(すべて): 5.0GB
メモリ:
- テキストモード用最低限: 64MB
- GUI画面用最低限: 128MB
- GUI画面用推奨: 192MB
特定のインストールモードやインストール後の使用の為、他のハードウェア部品 (ビデオやネットワークカードなど)の互換性/獲得が要求される可能性があること に注意して下さい。ハードウェア互換性の詳細情報については、以下の サイトでRed Hat Linux ハードウェア互換性一覧を御覧下さい:http://hardware. redhat.com/hcl/
このセクションではAnaconda(Red Hat Linuxのインストールプログラム)及びRed Hat Linux 9 のインストール全般に関連した事項についてその概要を説明します。
Red Hat Linuxインストールプログラムは、インストールメディアの一貫性をテストする能力 を持っています。CD, DVD,ハードドライブISO,及びNFS ISO のインストール方法で 機能します。Red Hatでは、インストールプロセスを開始する前と、インストールに 関するバグの報告を出す前に、全てのインストールメディアのテストを推奨します (報告されたバグには不適切なCDの焼き付けによるものが多くあります)。 このテストを実行するには、boot:プロンプトでlinux mediacheckとタイプします。
最近のコンピュータのほとんどが、Red Hat LinuxディストリビューションCDから直接ブート してインストールプロセスを開始することができますが、ハードウェア設定の 幾つかはブートディスクの使用を要求します。ハードウェアがブートディスクを要求 してくる場合、次の点を意識しておく必要があります。
Red Hat Linux 9は、以前のリリースのRed Hat Linuxと違うブートディスクのレイアウトを使用 します。ブートディスクを必要とするシステム全てのブートに使用できる1つのブート ディスクイメージファイル(bootdisk.img)があります。
IDE 又は USBデバイスからのインストール以外を実行している場合、 以下のイメージ ファイルの1つから作成したドライバディスクを挿入するように要求されます:
- drvnet.img — ネットワークインストール用
- drvblock.img — SCSI インストール用
- pcmciadd.img — PCMCIA インストール用
以前のリリースのRed Hat Linuxと同様に、イメージファイルは1枚目のインストールCDの images/ディレクトリ内で見付けることが出来ます。
images/ディレクトリ内にはboot.iso ファイルもあります。このファイルはRed Hat Linuxインストールプログラムをブートする 為に使用できるISOイメージです。複数のディスクを使用せずにネットワーク ベースのインストールを開始する便利な手段です。boot.isoを 使用するには、コンピュータがCD-ROMから起動できることが必要で、BIOSもその ような設定にしてある必要があります。そしてboot.isoを CDR/CDRW上に焼き込む操作が必要になります。
レスキューモード環境(ブート時コマンド"linux rescue"で ブートしてアクセス)はさらに強化されました。要望があった多くのユーティリ ティが追加されていて、新しくネットワークインターフェイスの起動用サポートも有ります。SCSIテープサポートに必要となるコマンドも利用可能です。この環境をテストしてフィードバックを送信して下さい。
レスキューモードで既存のインストールをマウントする選択をして、その既存の インストールにmanページがインストールされている場合は、レスキュー モードでmanコマンドを使用できます。
Red Hat Linuxインストールログラムは、システム上の既存のRed Hat 製品を検出して、 ユーザーがアップグレードする予定の製品の選択を要求してきます。また アップグレードの代わりに完全にシステムの再インストールを実行する オプションもあります。 この新しい機能で何か問題を経験された 場合は報告して下さい。
/etc/redhat-releaseファイルの内容がデフォルトから 変更されている場合、Red Hat Linux 9へのアップグレードを試みる時に、Red Hat Linuxインストールは、見付からない可能性があります。
boot: プロンプトで、以下のように入力してこのファイルに 対する幾つかのチェックを緩めます:
linux upgradeany
upgradeanyオプションは、既存のRed Hat Linuxインストールが検出 できない時にのみ使用します。
isolinuxはこのリリースで、Red Hat LinuxインストールCDのブート用に 使用されます。CDからのブートに問題があるようでしたらRed Hat Linux インストールガイド内の指示に従って、images/bootdisk.img のイメージをフロッピィディスクに書き込むことが出来ます。
このリリースではグラフィカルインストール中に、SHIFT -Print Screenキーを押すと現在の インストール画面のスクリーンショットを取ることが出来ます。次のディレクトリに 保存されます:
/root/anaconda-screenshots/
スクリーンショットは新規インストールのシステムの再起動後にアクセスできます。
partedディスクパーティション操作プログラムはバージョン 1.6に更新されました。
Red Hat Linux 6.2 をご使用で、システムをRed Hat Linux 9 にアップグレードしたいユーザー の方は、まずアップグレードプロセスを開始する前に、適用されるすべてのエラータ更新 をする必要があります。Red Hat ネットワークをご利用いただくのが最も簡単な 方法です。完全に最新の状態となっていない Red Hat Linux 6.2 システムは、Red Hat Linux 9 へ うまくアップグレードしません。
シリアルターミナルを使用してのテキストモードインストールは、 ターミナルがUTF-8をサポートしている場合に最もうまく作動します。 UNIX 及び LINUX では、Kermit は UTF-8 をサポートしています。 Windows では、Kermit '95 がうまく作動します。UTF-8 をサポート しないターミナルは、インストール中に英語が使用されているときに 限り動作します。拡張シリアルディスプレイは、インストール プログラムにブート時オプションとして「utf8」 をパスすることにより使用できます。例えば、
linux console=ttyS0 utf8
このセクションではインストール後の事項を説明します。
Ximian GNOMEを実行して Red Hat Linux 6.<x>, 7. <x> , 8.0,及び9のシステムをアップグレードする時の問題発生が認識されています。この問題はオフィシャル Red Hat LinuxRPMとXimian RPMのオーバーラップが原因です。この設定はRed Hatでは サポートしていません。この問題の解決には幾つかの選択肢があります:
1) Red Hat Linuxのアップグレードの前に、 Red Hat LinuxシステムからXimian GNOMEを削除する
2) Red Hat Linuxをアップグレードして、直後にXimian GNOMEを再インストールする。
3) Red Hat Linuxをアップグレードして、その直後に、残ったXimian RPM を全て削除して それに相当するRed Hat Linux RPMで入れ換える
上述の選択肢の1つを使用してバージョンのオーバーラップを解決 しなければなりません。さもなければGNOMEの設定が不安定 になります。
最近のRed Hat LinuxのバージョンでX Window System上でのフォント関連の問題について いくらかの混乱があるようです。現在の時点では、2つのフォントサブシステムが あり、それぞれ異なる性格を所有しています:
- オリジナル(15年以上存在)サブシステムは「コアXフォントサブシステム」と呼ばれます。このサブシステムで造形されたフォントはanti-aliasedではなく、 X サーバで取り扱い、次の様な名前を持ちます:
-misc-fixed-medium-r-normal--10-100-75-75-c-60-iso8859-1
新しいフォントサブシステムは「fontconfig」として知られ、アプリケーションに直接フォントファイルへアクセスさせます。fontconfigは良く「Xft」ライブラリと共に使用され、アプリケーションに対してantialiasingのある画面へfontconfig フォントを造形させます。Fontconfigは人に馴染易い次のような名前を持ちます:
Luxi Sans-10
時間がたてば、fontconfig/XftがコアX フォントシステムに取って替わるでしょう。 現時点では、Qt 3 又は GTK 2 ツールキット(KDE と GNOMEのアプリケーションを 含む)を使用しているアプリケーションがfontconfig と Xft フォントサブ システムを使用し、他の多くは コアX フォントを使用します。
将来、Red HatはXFSフォントサーバと入れ替わりにfontconfig/Xftのみをデフォルトの ローカルフォントアクセスとしてサポートするでしょう。
注意:上記概要のフォントサブシステムに対する2つの例外はOpenOffice.org (それ独自のフォント造形技術を使用します)とMozilla (これはfontconfigを使用するがGTK 2は使用しない)です。
Red Hat Linux 9システムに新しいフォントを追加したい場合は、どのフォント サブシステムがその新しいフォントを使用するかによって必要なステップが左右 されます。コアX フォントシステムには、次が必要です:
1. /usr/share/fonts/local/ディレクトリを作成する(存在していない場合):
mkdir /usr/share/fonts/local/
/usr/share/fonts/local/を作成する必要があった場合には それをX フォントサーバ (xfs)パスに追加します:
chkfontpath --add /usr/share/fonts/local/
2. 新フォントファイルを/usr/share/fonts/local/にコピー
3. 以下のコマンドを発行することでフォント情報を更新する:
ttmkfdir -d /usr/share/fonts/local/ -o /usr/share/fonts/local/fonts.scale
4 .次のコマンドを使用して、xfsフォントサーバーを再ロードする:
service xfs reload
fontconfigフォントサブシステムに新しいフォントを追加することは、より実直 です。その新しいフォントファイルを/usr/share/fonts/ ディレクトリにコピーするだけです(個人ユーザーはそのフォントファイルを ~/.fonts/ディレクトリにコピーしてパーソナルフォント設定を変更できます)。
新しいフォントがコピーされた後は、fc-cacheを使用して フォント情報キャッシュを更新します:
fc-cache <directory>
(ここで<directory>とは/usr/share/fonts/か~/.fonts/です。)
個人ユーザーはNautilusでfonts: ///を閲覧して、そこの新しいフォントをドラッグしてグラフィカルに フォントをインストールできます。
注意:フォントファイル名が「.gz」で終了する場合、gzipで圧縮されており、fontconfigフォントシステムがフォント を使用できるようになる前にgunzipコマンドで解凍する必要が あります。
fontconfig/Xftをベースにした新しいフォントシステムへの変換の為、GTK+1.2 アプリケーションはフォントの選択ダイアログ経由での変更 に影響されません。これらのアプリケーションの為には、フォントは次の 行をファイル~/.gtkrc.mineに追加して設定することが 出来ます:
style "user-font" {
fontset = "<font-specification>"
}
widget_class "*" style "user-font"
(ここで<font-specification> は"-adobe-helvetica-medium-r-normal--*-120-*-*-*-*-*-* "など伝統的X アプリケーションで使用されるスタイルでの フォント仕様を表します。)
XFree86 の新しい機能は次を含みます:
- Xcursor — 新しいマウスのカーソルコードで、カラー、antialiased、アルファ ブレンド(半透明)、アニメ化、テーマ可能、複数のマウスポインターサイズ等が使用 出来ます。
- ATI Radeon 9000、9100、FireGL 8700、8800 3D/2D/Xv に対応できるようになりました。ATI Radeon 9500 Pro と 9700 Pro、及び ATI FireGL X1 と Z1 は 2D のみ対応しています。30を越す ATI Rage 128 チップセットへの対応が本リリースに追加されています。これにより、 既存の Rage 128 チップセットすべてに対応するようになりました。
- Intel i845、i852、i855、i865 統合ビデオサポート(2D/3D/Xvideo)、改良版Intel i830 ビデオサポート。Intelビデオドライバは完全に再構成され、大幅に書き直されて、より強健で、より多くのハードウェアに対応します。多くのバグが修正されて、破損したラップトップやメモリを1Mbに制限していたマザー ボードBIOSもほとんど問題回避されています。
- NVIDIA GeForce 4, nForce, GeForce 2 Go、その他さまざまな NVIDIA ハードウェア用に新しいサポートがあります。また、nvドライバは、正式には対応していないが、同系列のサポートされている他のチップのひとつと類似しているとして扱って (正式サポートがないまま)なんとか動作できるであろう不明なNVIDIAチップを自動検出するよう 強化されています。
これらリリースノートが完成した時点では、NVIDIAのバイナリのみの 高速化3Dドライバは現在Red Hat Linux 9と互換性がありません。 NVIDIA は問題を認識しています。この状況に関連する更新については NVIDIAのウェブサイトをご確認ください。
- Savageドライバが更新されています。最新のSavageビデオチップをサポートし、 各種バグを修正しています。
- National Semiconductor Geodeチップセット用に全く新しいドライバ nscが用意されました。
- 他にも多くのビデオドライバ更新や改善が実施されています。
- 新しく導入されたドライバにはfpit、palmax、ur98や、その他が含まれています。
デフォルトで、Sendmailメール転送エージェント(MTA)はローカルコンピュータ 以外の他のホストからのネットワーク接続を受け付けません。Sendmailを他の クライアントのサーバとして設定したい場合、/etc/mail/sendmail.mc を編集して、DAEMON_OPTIONSの行を変更し、 ネットワークデバイス上でリッスンする様にします(又はdnl コメント制限を使用してこのオプション全体をコメントアウトします)。そして 次のコマンドを(rootで)実行して/etc/mail/sendmail.cf を再生成します:
make -C /etc/mail
操作にはsendmail-cfパッケージがインストールして あることが必要です。
CUPSはデフォルトのプリントスプーラで、その設定に推奨されるツールは redhat-config-printerです。起動はシステム設定 メニューからプリンタ設定 メニューを選択します。LPRngはまだ利用可能で、LPRngを使用した以前のバージョン のアップグレードは使用し続けるでしょう。
簡素なグラフィカル印刷キュー管理ツールのGNOME 印刷マネージャが、本リリースに含まれています。これはシステム ツールメニューから印刷マネージャメニュー で起動します。さらには、印刷ジョブがキューにある場合、パネルのシステム通知 エリアにアイコンが1つ表示されます。
Red Hat Linux 9 には、Linux用の新しいPOSIXスレッド実装の Native POSIXスレッドライブラリ(Native POSIX Thread Library - NPTL)が含まれます。 このライブラリは i686とそれ以上のプロセッサにパフォーマンスの改善と スケーラビリティの向上を提供します。
このスレッドライブラリは古いLinuxThreads実装とバイナリ互換を持てる様 デザインされています。但し、LinuxThreads実装がPOSIX基準から離脱する部分に 依存するアプリケーションには修正が必要です。注意に値する差異には次の ような項目があります:
- 信号処理は、スレッド単位信号処理からPOSIXプロセス信号処理へと 変更されています。
- getpid()は全てのスレッド内で同じ値を返送します。
- pthread_atforkに登録されているスレッド処理は、 vfork()を使用中なら実行されません。— マネージャスレッドなし
NPTLで問題がある既知のアプリケーションは次を含みます:
- Sun JRE バージョン1.4.1以前のもの
- IBM JRE
アプリケーションがNPTLで正常に動作しない場合は、次の環境変数を設定すること により、古いLinuxThreads実装を使用して動作できるようになります。
LD_ASSUME_KERNEL=<kernel-version>
以下のバージョンが利用可能です。
- 2.4.1 — フローティングスタックがあるLinuxthreads
- 2.2.5 — フローティングスタックのないLinuxthreads
動的にリンクされたすべてのアプリケーションに対するNPTLサポートは、 次のブート時オプションを使用して無効にすることができます。
nosysinfo
新しいシステムメッセージが Red Hat Linux 9 に追加されました:
アプリケーションバグ:<app-name>(<app-pid>) はSIGCHLDをSIG_IGNに セットしましたが、コール待ちです()。('man 2 wait'の注意セクションを参照)。 回避方法が起動されました。
このメッセージ(システムコンソールまたはステムログファイルに表示 される) は、アプリケーションが子プロセスの取り扱いに関連する基準に 十分準拠していないことを示しています。このメッセージが表示された 場合は、アプリケーションの開発社に報告してください。
Pythonは、UCS2に対する UCS4 対応(Uniコード文字は4バイトで表示)でコンパイル しています。UCS4 でベーシックマルチリンガルプレーンにない文字を表示する ことができます。特定の会社のライブラリはこの変更が要因で稼動を停止する 可能性があります。この問題を解決するには、これらライブラリの再コンパイルで 十分でしょう。「pure」pythonモジュール(pythonで書き込まれたコード)、 あるいは、Uniコードを直接使用しないコンパイル済みモジュールはこの変更に 影響されないので注意してください。
fileutils, textutils, sh-utils , 及びstatパッケージは、より新しいcoreutilsパッケージに入れ替わりました。
ネットワーク管理ツールを含んでいるRPMの 名前と機能が変更になっています。RPMredhat-config-network はグラフィカルユーザーインターフェイスのツールを含んでいる一方、 redhat-config-network-tuiはそのツール自体を含んで います(そのテキストベースのユーザーインターフェイスに加えて)。
- acl, libacl — ファイルにセットしてあるACLを設定、修正、参照するツール を提供します。XHTML1用のサポート — XML内のHTMLの再構成 —は改善されました。 これは、xhtml1-dtdパッケージの追加、システムカタログ内にDTDのインストール、 及び libxml2とxsltprocツールの中にネイティブサポートを追加をしたことにより 達成されました。
redhat-switchmailコマンドとパッケージは、 redhat-switch-mailに名前変更されています。redhat -switchmail-gnomeパッケージはredhat-switch-mail-gnome に変更されています。
OProfileシステムワイドプロファイラがRed Hat Linux 9に加わっています。Oprofile は最近の多くのコンピュータに内蔵されている特殊なハードウェアを使用したシステムパフォーマンス解析用のプログラマーツールです。OProfile用の ドキュメントはoprofileパッケージの中にあり、Red Hat Linux 9 のインストール後にrpm -qd oprofileコマンドを発行して利用できるドキュメントのリストを取得できます。詳細はOProfile のwebサイト: http://oprofile.sourceforge.netでご覧ください。
GDBは、アプリケーション用のデバッグ情報が個別ファイルから読み込まれるように 強化されています。これにより、バイナリからデバッグ情報を抽出して、補足パッケージ に入れることができるようになりました。Red Hat Linux 9 の開発中、"debuginfo"パッケージ は、、特別のRPMマクロをインプリメントしてほぼすべてのパッケージに生成されました。 デフォルトでは、Red Hat Linux 9 でのRPMマクロの設定は"debuginfo"パッケージ を生成します。パッケージを構築していて、"debuginfo"パッケージを生成したくない 場合は、~/.rpmmacros ファイルに以下を加えてください。
%define debug_package %{nil}
以下のパッケージは Red Hat Linux 9に追加されました:
- bluez-libs — Bluetooth™ 用のライブラリユーティリティプログラム
- bluez-utils — Bluetooth ユーティリティプログラム
- bogl — フレームバッファ用のグラフィックライブラリ: Red Hat Linuxイン ストールプログラムで使用
- ckermit — gkermitの代替
- coreutils — fileutils, textutils, sh-utils とstatの代替
- desktop-printing — ドラッグ/ドロップ印刷と印刷ジョブのアイコン
- devlabel — 永続記憶装置アクセスのサポート
- elfutils — libelfの代替
- fontilus — Nautilus用のフォント表示
- fonts-hebrew — Hebrew フォント
- gnome-icon-theme — 基本GNOME環境のアイコン
- gnome-themes — GNOME環境用テーマの集合
- gstreamer — マルチメディアフレームワークライブラリ
- gstreamer-plugins — gstreamer用インプット/アウトプットプラグイン
- gthumb — グラフィック表示
- hpoj — HP OfficeJetのサポート
- jwhois — whoisの代替
- libgnomeprint22 — ライブラリの更新
- libgnomeprintui22 — ライブラリの更新
- libgsf — リード/ライト構成のファイル用ライブラリ
- nautilus-cd-burner — Nautilus用CD焼き付けサポート
- nautilus-media — Nautilus用オーディオ演奏サポート
- openssl096b — 互換性保全パッケージ
- postgresql-odbc — PostgreSQL 用の ODBC サポート
- postgresq172-libs — PostgreSQL 7.2互換ライブラリ
- printman — 印刷キュー管理
- pyorbit — orbit-pythonの代替
- redhat-config-samba — Samba 設定ツール
- redhat-switch-mail — redhat-switchmailからの名前変更
- soup — SOAP 実装ライブラリ
- startup-notification — 活発なカーソルをサポート
- subversion — バージョン制御システム
- tsclient — VNS とWindowsのターミナルサーバ用GUIクライアント
- ttmkfdir — XFree86から分離
- vconfig — VLAN (802.1q) 設定プログラム
- xhtml1-dtds — XHTML1 サポート
以下のパッケージはRed Hat Linux 9から削除されています:
- WindowMaker — 開発者リソースの抑制
- Xft — XFree86に融合
- Xtest — Anakondaでは不要になりました
- anonftp — functionality pulled into vsftpd パッケージに引き込まれた機能
- bdflush — 無用となりました(2.2 カーネルのみ必要)
- fileutils — coreutilsで入れ換え
- fortune-mod — 不明な著作権のステータス
- gkermit — ckermitで入れ換え
- ipvsadm — Red Hat Linux すでに製品ファイルから除外
- kbdconfig — redhat-config-keyboardで入れ換え
- kernel-uml — 試験的パッケージ、削除されました。
- ksymoops — カーネルでは不要になりました
- libelf — elfutilsで入れ換え
- librpm404 — 無用となった互換ライブラリ
- libxml10 — 無用となった互換ライブラリ
- mouseconfig — redhat-config-mouseで入れ換え
- openldap12 — 互換ライブラリは不要になりました
- openss1095a — 互換ライブラリは不要となりました
- orbit-python — pyorbitで入れ換え
- php-dbg-base — ディストリビューションでは使用なし
- php-dbg-client — ディストリビューションでは使用なし
- php-dbg-server — ディストリビューションでは使用なし
- redhat-switchmail — redhat-switch-mailへ名前変更
- rhmask — Red Hat rhmask ファイルの配布は停止
- rpm2html — 著者による反対があります
- sh-utils — coreutilsで入れ換え
- stat — coreutilsで入れ換え
- textutils — coreutilsで入れ換え
- timeconfig — redhat-config-dateで入れ換え
- whois — jwhoisで入れ換え
- wine — 開発者リソース抑制
- wmapm — Windowmaker 削除の一部
- wmclock — Windowmaker 削除の一部
- wmix — Windowmaker 削除の一部
- wu-ftpd — vsftpd は推奨のFTP デーモンです
- xtoolwait — ディストリビューションで使用なし
以下のパッケージは不要となっており、将来のリリースの'Red Hat Linux 9から 削除されるでしょう:
- pine — ライセンス関連の問題
- LPRng — CUPS が推奨の印刷ソリューションです。
- Glide3 — マルチプラットフォーム問題
- lilo — GRUB が推奨のブートローダーです
- sndconfig — メインストリームのハードウェアでは無用です
- ncpfs — すでにRed Hat Linux 製品ファイルから除外
- mars-nwe — すでにRed Hat Linux 製品ファイルから除外
このセクションはRed Hat Linux 9カーネルに関連した事項について説明します。
特別注意:はじめの2つの公開リリースで カーネルに追加されたACLサポートは不安定でありカーネルの逆行の 要因になることが判明しました。したがって、Red HatはRed Hat Linux 9の カーネルからそのACLサポートを削除しています。カーネルエンジニアは ACLサポートの改善に努力を続けており、今後のリリースで利用可能と なる予定です。ACLをサポートするのに必要とされるattr とaclパッケージは、ACLのテストを希望するユーザー 及び開発者の作業が楽になるよう含まれたままです。今後のテストで ACLサポートは品質の上で十分に改善されたことが実証される場合には、 Red Hatは、当社の判断において、アップグレードでこのRed Hat Linuxリリースの ACLサポートを提供する場合があります。
Intel 440GX チップセットでシステム上にインストールを実行できる apic ブート時オプションは、新しいシステムの多くと 矛盾する要因となるため削除されています。例えば、SMM (System Management Mode) が機能しない、あるいは正しく機能しない、いくつかのシステムでの インストールに失敗する要因となる、などです。apic ブート時オプションの削除で、こうした新しいシステムに効率よくインストール できるようになりました。
いろいろな回避方法が提供されています。これらの回避方法で Intel 440GX チップセットを持ついくつかのシステムはブートできる場合があります。この回避方法は 自動的に使用可能になるので、利用者側は何もする必要がありません。 Intel 440GX ベースのシステムをご利用で Red Hat Linux 9 をインストールできないが、 前回リリースのRed Hat Linux は正しくインストールできた場合は、root として実行した dmidecode プログラムの出力(前回リリースで実行したもの)を バグ報告に併せてご報告ください。 しかしながら、Red Hat Linux 9 はインストールできませんのでご了承ください。
440GXチップを持つシステムは最善の努力をする条件のもとでのみサポートされます。 したがって、弊社は440GXチップをもつシステムに関するバグ報告を歓迎致しますが、 解決できない可能性もあります。
新しいNPTL機能用のカーネルサポートは、いくつかの内蔵カーネルプログラム インターフェースを大幅に変更しています。結果、いくつかの外部カーネル モジュールは新しいインターフェースに合うように修正しないとコンパイルしない ことがあります。例えば、現在NVIDIAやATI 3Dモジュールを含むもの、また、 カーネルスレッドまたはシグナルを使用するその他のモジュールなどです。